「むし歯予防」

歯の健康のために、定期的なクリーニングを

認知症専門医の長谷川先生の著書「脳の老化を止めたければ歯を守りなさい」から、院長が特に皆様に知ってほしいポイントです。ぜひ皆様もご自身の歯を守るために長谷川先生の著書をお手にとって読んでください。
歯のケアで認知症が劇的に改善する?(p.19〜20)
認知症の患者様の口の中がまるでゴミ屋敷のように汚れていることに気づいた長谷川先生は、歯科衛生士による口腔ケアを始められたそうです。すると、歯科衛生士さんによるたった1回の歯のケアで認知症が改善した方が現れたのです。

噛むということはその度に3〜3.5mlの血液をぴゅっと脳に送り込んでいます。よく噛む人の脳にはひっきりなしに血液が送り込まれ、常に刺激を受けています。 つまり、噛めば噛むほど脳が活性化されて元気になり、どんどん若返るのです。(p.45)
歯のケアを変えれば生涯医療費が1千万円以上安くなる! (p.52〜89より抜粋)
日本歯科医師協会が全国の40歳以上、約19000人を対象に行った調査では、残っている歯の本数が20本以上ある人は0〜4本の人よりも年間の医療費が平均で175900円も低いという結果が出ました。歯の本数が多い人は全身疾患のリスクが低くなります。
・誤嚥性肺炎
・糖尿病
・動脈硬化
・脳梗塞
・心筋梗塞
などが挙げられます。
プラーク中の細菌数は肛門よりも多い!
プラークは食事後に口の中に残る食べかすではありません。口の中で増殖した歯周病菌や虫歯菌などの微生物の塊です。口の中には100億の細菌がいると言われており、この数は肛門にいる細菌の数より多いそうで、歯のケアが不十分なために不衛生な人では1兆を超えると言われています。
アルツハイマー病
歯周病を引き起こす細菌がアルツハイマー型認知症の原因となることがわかっています。
糖尿病
歯周病菌が出す毒素の影響で作られる炎症物質サイトカインが血管を通じて全身に放出されると、インスリンが効きにくくなり糖尿病が発症・進行しやすくなります。
脳卒中
日本臨床歯周病学会によると、歯周病の人はそうでない人と比べて、2.8倍も脳梗塞になりやすいそうです。歯周病を放置すると、それがきっかけで要介護状態に陥る可能性もあるわけです。
誤嚥性肺炎
唾液を誤嚥した時に歯周病菌などの口腔内細菌が多いと肺炎を起こしやすくなるのです。
実際に誤嚥性肺炎を起こした人から歯周病菌が多く見つかっているケースが多いため、今では歯周病菌が誤嚥性肺炎の重大な原因の一つと考えられています。
口臭
歯周病を発症している人はその口から腐敗臭がします。口の中から生臭いような、魚や野菜がくさったようなにおいがしていたら、歯周病を発症している可能性があります。

予防歯科って何?

むし歯や歯周病を予防して健康的な生活を送りましょう
予防歯科って何でしょうか?
予防歯科とは、虫歯や歯周病を未然に防いで、歯や口を健康に保つ治療のこと。
虫歯や歯周病を治すための治療ではなく、そもそも虫歯や歯周病にしないための予防治療です。

もしかしたら、
「たかが虫歯や歯周病。死ぬわけではないし、
 そんなに一生懸命予防しなくてもいいのでは・・・?」

と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも実は、虫歯歯周病を予防しないでいると、早産を引き起こして元気な赤ちゃんを産めなくなったり、口臭で家族や友人に嫌われてしまったり、ボケやすかったり・・・・・・。あなたやあなたのお子様の健康や生活に大きな影響があるのです。

むし歯や歯周病が与える悪影響

(1) 健康な赤ちゃんが産めない
歯周病にかかっていると、早産のリスクが7.5倍になると言われています。

(2) 子供が肥満になったり、病気がちになる
虫歯の多い子はモノがよく噛めないので、偏食になりがちです。栄養が偏った結果、肥満になったり、病気がちになる子が増えています。

(3) 好きなものを食べられなくなる
虫歯や歯周病が原因で総入れ歯になると、自分の歯で噛む場合の1/4しか噛めないといわれています。そのため固いものが食べづらくなり、好きなものを食べられなくなってしまいます。

(4) 口臭で家族や友人に嫌われる
口臭の原因の大半は歯周病です。家族や友人に「口が臭い」と嫌われたら、楽しくお話することもできなくなってしまいます。

(5) 老けた顔になる
虫歯や歯周病が原因で入れ歯になると、口の周りに細かなシワができやすいため、老けた印象の顔になってしまいます。

(6) ボケやすい
虫歯や歯周病で歯を失うとよく噛むことができなくなります。その結果、脳への刺激が少なくなり、ボケやすいと言われています。
いかがですか?
もう「たかが虫歯や歯周病」とは言っていられないと思います。
あなたやあなたのお子様が、将来に渡って健康な生活を送るために、虫歯や歯周病を防ぐことはとても大切なのです。

どうすれば虫歯や歯周病を防げるの?

「それでは、どうしたら虫歯や歯周病を防げるの?」
「私は毎日歯を磨いているのに虫歯になってしまったけど・・・?」

そんな疑問をお持ちになった方も多いのではないでしょうか。
今や毎日歯を磨く日本人の割合は95%以上。それにも関わらず、96%の人が虫歯にかかり、80%以上の人が歯周病にかかっているのが現状です。

なぜ毎日歯を磨いているのに、虫歯や歯周病になってしまうのでしょうか?
その理由は、
・念入りに歯磨きしていても、すみずみまできれいにするのはとても難しいから
なのです。
歯のプロである歯科衛生士でも、歯に着いた汚れをすみずみまでキレイに落とそうとすると、歯磨きに20分くらいの時間がかかります。普通の人で20分も磨く人はいないでしょうから、どうしても磨き残しが出てしまう。この磨き残しが原因で虫歯や歯周病になってしまうというわけなのです。

でも逆に言えば、磨き残した汚れを落とせれば、虫歯や歯周病を防げるということ。
実際、この磨き残した汚れを落として虫歯歯周病激減させた国が北欧に存在します。それがスウェーデンです。
日本とスウェーデンのむし歯の本数と歯周病にかかっている人の割合
ではここで、スウェーデンについて少しお話をしましょう。
今からおよそ30年前のスウェーデンは、虫歯の洪水と言われるほど虫歯や歯周病が多い国でした。
「このままではいけない」と危機感を持った政府は、国を挙げて予防歯科治療に取り組むことにしました。

予防歯科治療の内容を具体的にご説明すると、
・国民に定期的に歯科医院を受診させて、
・歯のプロである歯科衛生士が専門の機械を使って
高度なスキルで「磨き残した汚れ」を徹底的に落とした

のです。

この予防歯科治療を数か月に1度の割合で行ったところ、虫歯や歯周病はみるみる減少
今では虫歯は日本の半分以下、歯周病は日本の1/4以下まで激減しました。(右上のグラフ)
このように、数か月に1度の割合で予防歯科治療を受けると、虫歯や歯周病を予防できるということが、スウェーデンの事例から証明されました。
日本でも同じように、予防歯科の治療を受けていただければ、虫歯や歯周病を防げる可能性はグッと高まるのです。

予防歯科治療ってどんなことをするの?

先ほど、予防歯科では歯科衛生士が専門の機械を使って、高度なスキルで磨き残した汚れを落とす・・・というお話しをしました。
でも実は、これ以外にも予防歯科で行う治療がありますので、こちらではどんなことをするのかをより具体的にご紹介していきたいと思います。

(1)虫歯や歯周病の検査

(1)虫歯や歯周病の検査
特殊な器具やレントゲンを使って、虫歯や歯周病にかかっていないかを検査します。
既に虫歯や歯周病にかかっている場合は、まずは虫歯や歯周病を治してから予防歯科の治療を行う必要があるからです。

(2)プロのお掃除

(2)プロのお掃除
ふだん歯ブラシで念入りに磨いているつもりでも、歯と歯の間や歯と歯茎の境目歯の細かい溝といった場所にこびりついた汚れは磨き残してしまいがち。前にもお話しましたが、実はこの磨き残した汚れが虫歯や歯周病の原因です。
歯のプロである歯科衛生士が、高度なスキルで磨き残した汚れを完全に落としてキレイにするのがプロのお掃除です。

(3)効率の良い歯の磨き方をレクチャー

(3)効率の良い歯の磨き方をレクチャー
予防歯科の治療を受けたからといって、毎日の歯磨きをおろそかにして良いわけではありません。
予防歯科の治療は、毎日の歯磨きにプラスしてこそ、その効果が発揮されるものだからです。
しかしだからといって、闇雲に歯磨きをしているのでは、効果は限定的。そこで歯のプロが、効率の良い歯の磨き方をレクチャーさせていただきます。

(4)虫歯や歯周病になりにくい生活習慣についてのアドバイス

(4)虫歯や歯周病になりにくい生活習慣についてのアドバイス
歯を磨くタイミング、食事のとり方、おやつの食べ方等の生活習慣は、ちょっとした工夫で虫歯や歯周病にかかりにくくすることが可能です。
あなたの生活習慣をヒアリングしながら、虫歯や歯周病にかかりにくい生活習慣の身につけ方をアドバイスさせていただきます。
いかがですか?
これらの治療を必要に応じて、組み合わせて行っていくのが予防歯科治療です。
先ほどもお話しましたが、予防歯科の効果はスウェーデンで実証済み。
虫歯や歯周病にかからずに、将来に渡って健康的な生活を送るため、あなたも予防歯科の治療を受けてみませんか?

唾液検査でお口の健康状態がわかります!

歯の健康に関する項目

① むし歯菌
むし歯菌が多いと、歯の表面に歯垢(プラーク)が付着しやすく、歯の健康を損なうことが知られています。

② 酸性度
唾液の酸性度が高いと、口腔環境は酸性になり、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすいことが知られています。

③ 緩衝能(かんしょうのう)
唾液には、むし歯菌や植物由来の酸を中和する機能(緩衝能)がありますが、その働きが弱いと、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすいことが知られています。

歯ぐきの健康に関する項目

④ 白血球
歯と歯ぐきの間で細菌や異物が増加すると、生体の防御作用により唾液中の白血球が増加することが知られています。

⑤ タンパク質
口腔内細菌や、歯と歯ぐきの間にあるバイオフィルム(プラーク)の影響により、唾液中のタンパク質が多くなることが知られています。


口腔清潔度に関する項目

⑥ アンモニア
口腔内の細菌総数が多いと、唾液中のアンモニアが多くなることが知られており、口臭等の原因になるといわれています。


唾液検査は5分で結果が出ます

唾液検査の流れ

STEP1 紙コップの洗口用水(3ml)を、すべてお口にふくむ。

STEP2
 お口の中の全体にいき渡るように、10秒間軽く洗口する。

STEP3 洗口した水を、紙コップにすべて吐き出す。

STEP4
 採取した資料を検査機にセットし5分待ちます。

STEP5
 検査結果をご説明します。


検査を受ける前に

唾液の状態は、お口の中の環境や体調によって変化します。
できるだけ安定した状態の唾液を測定するために、下記の注意事項をお守りください。
  • 検査前2時間以内は、飲食・歯みがき・洗口・うがいはお控え下さい。
  • お口の中に傷や口内炎などがある場合は、スタッフまでお知らせ下さい。
唾液検査を受ける前に

抜かない!削らない!そのための予防です。

歯科の2大疾患であるむし歯と歯周病のリスクをしっかりと把握し、「病気にならないお口の環境づくり」を目指します。
むし歯と歯周病は「バイオフィルム感染症」という原因となる菌がある病気です。むし歯菌、歯周病菌の原因となる菌の数を抑えることで予防していきます。そのための検査と歯科衛生士によるプロのお掃除を当院ではお受け頂けます。

当院では以下の検査を成人の基本検査として行っております。

・位相差顕微鏡検査
・むし歯、歯周病の検査
・レントゲン撮影
・プラークチェック
・口腔内写真の撮影

位相差顕微鏡検査
位相差顕微鏡検査
位相差顕微鏡で歯周病菌の有無,種類,運動性を確認します。

しっかり詰め物をしても、またむし歯になるのは、なぜ?

・詰め物には10ミクロン(1/100ミリ)の隙間ができてしまいます。
むし歯の大きさは1ミクロン程度であるため、隙間から細菌が入り込みやすく、酸に溶けやすい歯の内部からむし歯が急速に進行してしまいます。
・治療した歯の寿命は40年(熊谷医師の統計)であるといわれています。

詰め物と歯の間からの二次的なむし歯

詰め物と歯の間からの二次的なむし歯